自分らしさを纏う、
20歳の成人式フォト。
「成人式には出席しないよ」と息子の立門。自由な彼は型にはまることを嫌い、いつも自分の道を貫いてきたので、驚きはしませんでした。
おしゃれが好きな彼は20歳で着物に興味を持ち、普段着としても楽しむように。「着物って本当に綺麗だね」と目を輝かせながら語る姿は、まるで子どもの頃のまま。

特に気に入ったのは黒留袖でした。既婚の女性が着るものと知りながらも、生地の手触りに一目惚れ。
そして、「20歳の記念に、お気に入りの黒留袖をはおった自分を写真に残したい」というオーダーが私に届けられました。

ルールを取り払い、
黒留袖×ライダースジャケット。
ヘアメイクを学び始めた当初から学んできた着付け。和装には様々な決まり事がありますが、立門の表現を尊重してあげたくて、いったんすべてのルールを取り払いました。
帯締めをアクセサリーに、下に着る長襦袢をライダースジャケットに変更し、大きな帽子を被りました。

当日はあいにくの雨でしたが、「それもまた記念になる」と考え、あえて気取らないビニール傘を持って撮影開始。
雨をも楽しむ姿勢には彼らしさが表れていました。撮影は、彼の「好き」を詰め込んだ特別な時間になったのです。
彼らしく、彼女らしく。
自由な着こなしをお手伝い。
撮影中、たくさんのおばあちゃんたちが「素敵ね!」と声をかけてくれたことがとても嬉しかった、と立門。
後日、彼の写真をSNSにアップすると、着付けの先生たちからも多くの反響がありました。

黒留袖は男性の着物ではありませんし、TPOも着付けも決まり事とは違っていますが、彼が彼らしく自由に着こなす姿は多くの人たちの心に残ったようです。
これからも、「他の誰でもない、20歳の自分をありのままに表現する」成人式のお手伝いをしたいと思わせてくれた撮影でした。




