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おばあさまの形見のパールと、
娘の成人式フォト。

「娘の成人記念写真を撮ってほしい」という依頼をママ友である明子さんから受けました。

詳しく話を伺うと、数年前に亡くなったお義母さまは、生前に「孫の振袖姿が楽しみ。でも、私は成人式を見られそうにないから…」と、伊勢丹で貯めていたお金でパールネックレスを買ってきてほしいと頼んだそうです。

明子さんと娘のハンナちゃんはすぐに宝飾売り場に行き、ビデオ通話をしながら3人でネックレスを選びました。その大切な品を身につけて、成人記念の撮影を行いたいという特別な依頼でした。

細部までこだわって目指す
テーマはレトロモダン。

今、ハンナちゃんは京都で学んでいます。彼女の好みをしっかりと把握するために密にコミュニケーションをとり、テーマを「レトロモダン」と決めました。

振袖の色は貸衣装屋で何通りもの組み合わせを考え、最も彼女に合うものを選んで提案。

帯締めには彼女が大好きなピンク色を選び、ゴールドのショートグローブをアクセントとして加えました。

ヘアスタイルは三つ編みを編み込み、チュールを使ってレトロモダンな雰囲気を演出し、彼女の好みに合わせて仕上げました。撮影場所もこだわり、築100年の歴史と趣の漂う会場に。

撮影を通して、
家族との温かな絆も残せた。

当日、パールのネックレスをつけた彼女の美しい振袖姿に、ご家族はとても喜んでいました。撮影中にはおじいさまと手をつなぐ心温まるシーンも。

後にいただいたお手紙には、感謝の言葉が綴られていました。特に印象的だったのは「勉強ばかりでメイクを後回しにしていたハンナが『わたし、ブラウンのマスカラが欲しい!』って初めておしゃれに興味を示したの」という一文。

撮影がきっかけでおしゃれに目覚めたならうれしいです。天国のおばあさまも、そんなハンナちゃんをきっと微笑んで見守ってくださっているでしょう。

plannning: mina matsubara
hairmake: mina matsubara
photo: eisuke sato
location: 涵養荘(かんようそう)